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今回は、 『荘子』 (100分 de 名著) を紹介します。
完全な受け身。それこそが自由なのだ
今から約2300年前の中国で成立したとされる思想書『荘子』は、一切をあるがままに受け入れるところに真の自由が成立すると説く。後の禅の成立に大きな役割を果たし、西行、芭蕉、漱石など多くの人々に影響を与え続けている。僧侶にして芥川賞作家である玄侑宗久が、『荘子』の魅力を存分に語る。
「しあわせ」という言葉は奈良時代は「為合」と表記し、天が為すことに合わせて(受け入れて)生きることが人にとって幸せであるという意味だったようです。
つまり完全に受け身で、何も将来のことを予測せず無心で過ごすことが幸せということで、これは荘子の考えそのものです。
現代社会に暮らしている私たちは常に将来のことを考え、来期は今期よりも売り上げを伸ばそうとか、次の試験ではもっといい点をとろうとか、社会全体の生産性をあげて豊かな社会を作ろうとか、いつも何かに追われています。なかなか社会の桎梏を離れて無心にはなれません。そんな悩める私たちに作家玄侑宗久氏が荘子を通じて、もっと肩の力を抜いてのびやかに生きてはどうですかと当書で語りかけてくれます。
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