アメリカで5日、離陸前の旅客機の乗客のスマートフォンから煙が出て、機内にいた人が全員避難する騒ぎがありました。
このスマートフォンは韓国のサムスン電子製で、バッテリーから火が出る不具合でリコールの対象となり、修理された製品だったと見られていて、会社などが原因を調べています。
アメリカ南部ケンタッキー州の空港で5日、離陸前の旅客機に乗っていた男性が、自分のスマートフォンから煙が出ていることに気付き、乗客乗員合わせて75人全員が機内から避難しました。
煙は乗員が消火器を使って止め、けがをした人はいませんでした。
アメリカ連邦航空局によりますと、煙が出たスマートフォンは韓国のサムスン電子製で、機種名は明らかにされていませんが、アメリカのメディアは、8月に発売された新製品「ギャラクシーノート7」だと伝えています。
この機種は発売直後からバッテリーから火が出たという報告が相次いだためリコールの対象となり、新しい製品への交換が進められていましたが、メディアによりますと、男性が持っていたのは修理された製品だったということです。
これについて、サムスン電子は「製品を回収するまではノート7だとは確認できない。当局や航空会社とともに原因を調査している」と話しています。
2016/10/06 11:13