ベートーヴェン ヴァイオリンと管弦楽のための“ロマンス” 第2番 ヘ長調 Op.50

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ベートーヴェンは「第1番ト長調」と「第2番ヘ長調」の
2曲のロマンスを残していますが、そのどちらもがいつもの激しいベートーヴェンとは違う、強奏、強打のまったくない優しく穏やかな音楽です。
作曲順では「第2番」の方が先で、旋律の際立った美しさからも
一般には「第2番」の方がより広く親しまれています。
どこかヴァイオリンソナタ「春」の第1楽章、第1主題を思い起こさせますが、「ロマンス第1番」はヴァイオリン協奏曲の第2楽章と似た雰囲気があります。
ベートーヴェンはこうした流れるような旋律を、好んでヴァイオリン曲に用いました。
ロマンスの2曲はどちらも小規模のオーケストラ編成で、
フルートやホルンといった音色のやわらかい楽器を前面に出しています。

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