「プロメテウスの創造物」はイタリアのバレエダンサーで
振付師のサルヴァトーレ・ヴィガーノが、ベートーヴェンに新作バレエ用音楽の依頼をしたことから作曲されました。
交響曲第1番を完成させ「これから」という意気盛んな頃です。
ベートーヴェンはこのバレエに演劇、舞踏、音楽が一体となった、総合芸術的な意味合いを持たせようとしていたようです。
この感覚はとても近代的と言えるかもしれません。
「プロメテウスの創造物」は初演から1年間に20回以上も再演された人気作であったにも関わらず、バレエ自体は次第に忘れられていき、今ではほとんど序曲のみが演奏されています。