■専門家も驚く 関東大震災超え
専門家がそろって「驚いた」と話すのが、海岸の「隆起」です。国土地理院の解析では、沿岸部の海底がおよそ90キロにわたって隆起。石川県輪島市西部では最大でおよそ4メートル隆起したことが分かっています。
その付近の鹿磯漁港などを、産業技術総合研究所の宍倉正展グループ長らも現地調査。
産総研・地質調査総合センター 宍倉正展グループ長
「100年前の関東の大地震は、房総半島で最大2メートル隆起している」
関東大震災では、最大およそ2メートルの隆起。今回の能登半島地震は2倍の規模です。
■6000年で“最大隆起”
宍倉さんは、能登半島周辺では過去6000年間で「最も大規模な隆起」の可能性があると指摘しています。
産総研・地質調査総合センター 宍倉正展グループ長
「今回の地震によって、4段目(の海岸段丘)が新たにできた」
「海岸段丘」とは、海岸に沿って広がる階段状の地形。去年までの調査で、輪島市の海岸では、およそ6000年の間にできたとみられる3段の階段状の地形が確認されていました。
産総研・地質調査総合センター 宍倉正展グループ長
「海岸沿いにある海岸段丘では、過去6000年の間に少なくとも3回分の隆起の痕跡があって、それらの高さを見てくると、1回あたり大体2、3メートルずつは上がっていると認識できる」
それらと比べると、4段目を形成した今回は、最も隆起量が大きい可能性があるということです。さらに沖合では…。
産総研・地質調査総合センター 宍倉正展グループ長
「沖合で海底の断層がもしかしたら(さらに大きい)6メートル7メートルといった、ずれができているのかもしれない。それが海岸に反映されると4メートルぐらいになっているのかも」
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