■ 僕より先に死なないで ~アスベスト・中皮腫患者の7年~
語り:常盤貴子
ディレクター:縄田丈典
撮影:大窪秋弘
編集:小山仁志
プロデューサー:宮田輝美
カンテレ「ザ・ドキュメント」2024年6月28日(金) 25時25分~放送
<ザ・ドキュメント公式ページ>
https://www.ktv.jp/document/240628.html
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かつて“奇跡の鉱物”と呼ばれたアスベスト。高度経済成長期には様々な製品に使われた。
海外では発がん性などの危険性が指摘されながらも、
日本では長い間使用を禁止されることなく、多くの人が知らず知らずのうちに接してきた。
アスベストが原因とされるがんの一種・中皮腫。
アスベストを扱う仕事をしていなくても中皮腫を発症する患者が全国各地にいる。
希少がんゆえに治療法も少ないままだ。
2016年に中皮腫で余命2年だと告げられた右田孝雄さん。
「なんで自分が…」と悩む中で、同じ中皮腫患者の栗田英司さんと出会った。
2人は患者同士で励まし合いたいと、全国を回り交流を続けた。
その中には、どこでアスベストを吸ったのかわからない人も大勢いた。
交流を深めていく中で、無情にもやってくる仲間の死。
どうしてこんなに苦しめられないといけないのか。
なんとか生きる希望を持ち続けたいと、国などに訴え続けた。
「僕より先に死なないで、僕は死ぬまで元気だから」
こう言い続けた右田さん。
明るく元気に笑って過ごす右田さんの姿は、患者たちの希望だった。
中皮腫発症のピークは2020年代後半から2030年代にくるとも言われている。
決して他人ごとではない、今なお抱えるアスベスト被害について、彼らの生き様を通して考える。