冬場に訪れる観光客を温かくもてなそうと、埼玉県長瀞町の荒川で、こたつにあたりながら川の遊覧を楽しめる「こたつ舟」の運航が始まりました。
荒川の川下りが観光名物になっている長瀞町では、冬になると、こたつを乗せた「こたつ舟」が運航され、地元の風物詩にもなっています。
ことしも、今月1日から運行が始まり、地元の宝登山神社に初詣に訪れた家族連れなどでにぎわっています。
「こたつ舟」は、長さ10メートルほどの木製の舟に、長方形のこたつが設置され中には豆炭を詰めたあんかや湯たんぽが入れられています。
乗客たちは、時折、冷たい風が吹くなか、こたつで足元を暖めながら国の天然記念物の「岩畳」と呼ばれる岩場や水辺の野鳥などを写真に収めたりして、川の遊覧を楽しんでいました。
東京・渋谷区から訪れたという男性は「景色がきれいなうえ、足元も快適で満足です。正月をゆっくり過ごすのもいいですね」と話していました。
長瀞町の「こたつ舟」の運航は、2月末まで続きます。