韓国のサムスン電子は、バッテリーから火が出たという不具合で新しい製品との交換を進めている新型のスマートフォンについて、製品の交換後も不具合が報告されていることを受けて「詳しい調査と品質管理の強化のため供給量を調整している」と発表し、このスマートフォンの生産を事実上中断していることを認めました。
このスマートフォンは、韓国のサムスン電子が日本を除くアメリカや韓国などでことし8月から販売を始めた「Galaxy Note7」で、販売開始後、バッテリーから火が出たという不具合が相次いで報告され、サムスン電子は先月から新しい製品との交換を進めていました。
しかし交換後も不具合が報告され、今月5日にはアメリカ南部の空港で、旅客機の中で乗客が持っていた交換を終えたスマートフォンから煙が出る騒ぎが起きたとメディアが伝えました。
韓国の公共放送、KBSは10日、こうした事態を受けて「Galaxy Note7」の生産が中断されたと報じ、サムスン電子も「最近の発火を受けて、詳しい調査と品質管理の強化のため供給量を調整している」と発表し、事実上、生産を中断していることを認めました。
サムスン電子にとっては、スマートフォンの販売でアメリカのアップルなどとの激しい競争が続く中、大きな痛手になると見られています。
2016/10/10 19:48